第19章 私の役目
まだぎこちなさは残るけど…皆、あの頃よりも笑ってる。
「言っとくけど、今度は四対四だぜ?」
は?
微笑ましくその様子を見ていた私とさっちゃんを余所に、大ちゃんはニヤニヤしながら言った。
「それはちなみに華澄はどちらのチームだ?」
私が固まったまま戸惑っていると、征十郎は少し重い顔つきで問いかける。
「そっちに決まってんだろ!」
「「「……」」」
「ちょっと!征十郎、真ちゃん、あっくん!!どうしてそんな顔するのよ!」
私が怒ったようにして言うも、三人は答えない。
それに少しむかつきはしたが、懐かしいその光景に私の口元は自然と緩んでいた。
久しぶりの…心地よい時間だった。