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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第19章 私の役目




「藍川さんはどうなんですか?」

「私?」


突然話を振られ、私が問い返すと、テツ君はコクリと頷いた。


「これも僕の憶測なんですが…藍川さんは今、赤司君から離れようとしてませんか?」

「!」


バレるわけない、と思っていた。

だが、流石は人間観察が得意なテツ君。

何でもお見通し、というわけだ。


「…どうしてわかったの?」

「顔を見ていればわかります。昔の赤司君に戻って嬉しそうな表情をしている反面、どこか寂しげな表情もしていましたから」

「そう…やっぱりテツ君に隠し事は無理ね」


フッと笑いながら、私はちょうどシュートを決めた征十郎に視線を向けた。

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