第19章 私の役目
「テツ!!」
「く、黒子っちぃぃいい」
と同時に倒れた。
誕生日というめでたい日に過酷な試練を課されたテツ君に、あっくんは手を合わせ、真ちゃんは固く目を瞑り苦しげな表情。
私は口元をおさえ、征十郎はそんな私の肩に無言で手を乗せていた。
その後、大ちゃんに怒られたさっちゃんは渋々ながらにケーキ(仮)を片づけ、第二の被害者続出を阻止することには成功した。
「んじゃ、まー…テツが起きるまでバスケでもやってよーぜ」
「結局バスケなのね」
「でもできるのは三対二ッスよ?どうするんスか」
ベンチに横たわるテツ君の傍らで私たちは頭をひねる。
「そうだな…では桃井を入れようか」
「え!?私!?」
征十郎が言うと、さっちゃんは慌てだす。
「そーだな。華澄じゃ話になんねーし」
「確かにその通りなのだよ」
「ちょっと、どういう意味よ」
失礼な発言をする大ちゃんと真ちゃんを私は睨みつける。