• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第19章 私の役目




どうやら私が最後だったらしい。


「WCぶりですね、藍川さん」

「もう、藍川っち遅いッスよ!」

「俺を待たせんじゃねーよ」

「そう言う青峰も先程来たばかりなのだよ」

「そうだよ!私が迎えに行くまで寝てたくせに!」

「藍ちーん、早くー」


私の姿を確認した皆は口々に言う。

こんな光景は久しぶりで、私の口元は緩んでしまう。


「何よ。約束の時間には間に合ってるからいいじゃない」

「いいや、2分遅刻だ」


私がそう言いながら皆の元へ歩み寄っていくと、征十郎が間髪入れずに言った。

もう…相変わらず細かいんだから。

そんなことを思いながら隣に並んだ私に、征十郎は隠れて円錐状のあるものを渡す。


「じゃあ…始めるッスよ!」


黄瀬の声で、私たちは今日の主役を取り囲んだ。


「せーのっ」

「「「ハッピーバースデー!!」」」


パーンっと全員でクラッカーを鳴らす。

取り囲まれた今日の主役…テツ君は珍しくも驚いた表情を浮かべた。

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp