第19章 私の役目
と、その時。
私の携帯から着信音が鳴り響いた。
着信相手は征十郎。
「はい」
『君は今一体どこにいるんだ。もう約束の時間になるぞ』
「あら、ごめんなさい。集合場所の近くにはいるから、今から向かうわ」
通話を切り、時間を見てみれば確かに約束した時間の5分前。
「優ちゃん、ごめんなさい。もう時間だから行くわね」
「うん、またね。何かあったらいつでも連絡してよね!」
「ええ、優ちゃんも」
優ちゃんに別れを告げ、私は歩き始める。
向かった先は、ストバスのコート。
私が到着すると、そこにはかつてのチームメイト…大ちゃん、真ちゃん、あっくん、黄瀬、さっちゃん、テツ君、そして征十郎。