第19章 私の役目
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一月の末。
私はとある用事のために実家へ帰っていた。
「華澄っっ」
「優ちゃん、久しぶりね」
午後からのとある用事…のその前に私は優ちゃんと会った。
ずっと私を信じて待っていてくれた親友。
彼女には、全てを直接会って話しておきたかった。
「本当に久しぶりだよー…元気だった?」
「ええ、お陰様で」
私が優ちゃんに微笑みかけると、それを見た彼女は安心したような表情を浮かべる。
「うんっあの頃と同じ笑顔だね!良か…っ」
「!?」
そう言いながら優ちゃんは突然泣き出してしまった。
「ど、どうして泣くのよ…」
「だ、だっでぇ…私!ずっと華澄のこと心配だったんだぼん…!華澄がこうして、またあの頃みたいに笑ってくれるのが嬉じぐでぇー…」
「優ちゃん…」
泣きながら言う優ちゃんを見て、私は本当にいい友だちを持ったな…と思った。