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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第19章 私の役目




「…で?お前は部活に行かねーのか?」


通話の終了した携帯をポケットに仕舞うと、私の斜め下の方から声がする。


「もう少ししたら行きますよ」


声のする方に目を向けると、そこには座り込んで本を読む黛さんの姿。

そう、ここは洛山高校北棟の屋上。


「ったく…後は卒業までそっとしてくれっつったじゃねーか」

「そんな寂しいこと言わないでください」


黛さん的には引退式の日、皆でご飯を食べに行ったあの後からは、もうバスケ部の誰とも関わらずに静かに卒業を待ちたかったらしい。

が、それを裏切るかのように私が二三日に一回は昼休みや放課後の部活前にこうして屋上に現れるのだ。

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