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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第19章 私の役目






『そっかぁ…そのことシュウには言ったのかい?』

「いいえ、まだよ」


私は一つ決意していたことがある。

そのことを征十郎や修ちゃんに打ち明けたとこで、反対されるのは目に見えてわかっている。

洛山や『キセキの世代』の彼らに話したところでも同様で、反対されなかったとしても、確実に征十郎に話は行きついてしまうだろう。

と言うこともあって、私は偶々連絡をくれた氷室さんにそのことを打ち明けた。


「言ったところで反対されるのは目に見えてわかってるわ。だから…その…」

『シュウにもアツシにも黙ってて欲しい、だろ?』

「ふふっ…ええ、お願いします」


電話口の声に私は笑った。


『だが…華澄ちゃんは本当にそれでいいのかい?』

「え?」


急に氷室さんの声のトーンが変わり、私は首を傾げる。


『夏に君に初めて会ったときはああ言ったが、今となってはそんなことする必要なんてないように俺には思えるんだ』

「……」

『本当は離れたくないんじゃないのかな?だから俺に話した…違うかい?』


氷室さんの言葉に私は伏目がちになる。

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