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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第19章 私の役目




すると、黛さんははぁ…とため息を吐きながら答えた。


「気持ち。もう赤司は変わったんだ。言ってもいいんじゃねーのか?」

「……」


多分、だけど洛山で私の征十郎への気持ちを知っているのは黛さんだけ。

黛さんの言葉に、私は少し顔を赤くして俯いた。


「…いえ、言いませんよ」

「何で?」

「……」


恥ずかしいから、とかそんなんじゃない。

別の理由がある。

私は顔をあげて、前を歩く征十郎を見た。


「私の役目は…もう終わったんです」

「は?」

「オイ、藍川ぁ。お前は肉と湯豆腐どっちがいいんだー?」


私の答えに何か言いたげな黛さんに微笑みかけると同時に、永ちゃんがこちらを振り返りながら問いかける。


「どっちも嫌です。レオ姉の言ってるカフェにしましょうよ」

「「「は?!」」」

「流石華澄ちゃん。乙女心がわかってるわぁ」


私は前を歩く四人に笑みを見せた。



……征十郎はこれだけ笑ってるんだもの。

もう、私がいなくても…大丈夫よね?

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