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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第19章 私の役目




私はポケットから手を出し、二人の方へ駆け出した。


「黛さぁんっっ」


珍しく…と言うより初めて、黛さんの腕に抱き付きながら私は彼の名前を呼んだ。


「…っ…藍川か、何だよ」

「皆でご飯に行きましょう?」

「華澄、黛さんはもう卒業までそっとしておいて欲しいそうだ」


黛さんの隣に立つ征十郎がクスッと笑いながら言った。


「えぇ?そんなの寂しいですよ」

「そーだよ!アンタ引退式も出てないし、折角カスミンが誘ってんだから行こうよ!」


私に便乗しながらコタちゃんも言う。

黛さんは鬱陶しそうに困った顔…だけど、どこか柔らかな表情を見せながらため息をついた。


「わかったよ、行けばいいんだろ?ただし、今日だけだからな?」

「「やった!!」」


渋々、と言った感じで了承した黛さんに、私とコタちゃんはハイタッチ。


「征ちゃんも行くでしょ?」

「ああ、そうだね」

「早く行こーぜー」


私たちは征十郎と黛さんが鞄を取ってくるのを校門で待ち、六人全員が揃ったところで歩き出した。

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