• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第18章 おかえりなさい




「うわぁあ…決まったー!!アリウープだ!!」

「そしてついに火神が…やったっ、赤司を吹っ飛ばしたぁー!!」


ギャラリーからの歓声は今日一番のもの。

それと同時に盛り上がる誠凛に対して、洛山は呆然とするしかなかった。


「なっ…」

「嘘…でしょ…」

「…せ、じゅ…ろ…」


あの……あの征十郎が負けた…?

今征十郎は点を取ろうとしてとれず、止めようとして止められなかった。

この事態に一番動揺しているのは、まぎれもなく征十郎本人。

それが影響してか、シュートは外れ、ブロックされ、スティールまでされる始末。

いつの間にかゾーンも解けていた。

点差は再び10点差にまで縮まった。

だが、ここでT・Oをとったのは意外にも誠凛。

間違いなく、火神の体力の限界が近いことを察してのことだ。

一方、洛山のベンチでは。


「…ちゃん、征ちゃん!聞いてた、今の話!?」


監督が話をするも、征十郎の耳にはそれすら入ってこない様子。


「……」


征十郎がこんな状況になっても、私は何一つ言葉を掛けることができなかった。

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp