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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第18章 おかえりなさい




その後も征十郎のワンマンプレイは続き、誠凛はおろか洛山ですら手を付けられない始末。

誠凛のエース火神も、どうにかしたいとは思っているようだが、手も足も出ない。


「…火神君」


そこへテツ君が歩み寄った。


「諦めませんか…一度」

「なっ…」

「黒子…!?」


その言葉に、私も驚いて目を見開いた。


「何言ってんだ黒子!ここまできて…」

「試合を諦めるということではありません。火神君だけで戦うということをです。託す、とは言いましたが、それが重すぎることもあると思います。もし今そうだったら、僕も一緒に背負わせてくれませんか?」

「そんなこと…俺だけで大丈夫だ、何とかしてみせる…!もう少しで…」


だが、そこで火神は言葉を詰まらせた。

テツ君の目はまだ諦めていなかったからだ。


「…わかった。じゃあやっぱ手伝ってもらうわ。やろうぜ、二人で…赤司を倒すぞ!!」


テツ君…。


「けど二人で赤司を倒すって…どうするつもりだ?」

「…前半、ベンチに下がってビデオを見ていた時気づいたことがあるんです。火神君と赤司君の差、それは『天帝の眼』があるかないかです。ならば、僕がその差を埋める『眼』になります」

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