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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第3章 似てるの



「…”高嶺の華”は仮面か」

「?!」


自分以外誰もいないと思っていた屋上、いや真横から声がして驚いた私はバッと横に振り返る。

が、誰もいない。


「…空耳…?」


いや、でも確かに声が…。


「こっちだ」

「…?…ひぃっ」


こっちだと言われ、きょろきょろと探すが誰の姿も見当たらず、首を傾げていると…見つけた。

私の真横で座り込んで読書をする彼を。


「い、いつからいたの?!」

「最初からだ。ちなみにその前の時もいた」


彼は本から目を離すことなく、私に言う。


「…存在感のない人ね」

「よく言われる」


そう言う彼に私は何故だか興味を持ち、彼の横に私も座り込む。

彼は少しだけ私に目をくれると、またすぐ本に視線を戻した。

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