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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第14章 できないわ




火神は征十郎に腰を落とされていた。


「頭が高いぞ」

「なっ…!?」

「征十郎!何しているの!?」


すぐさま征十郎の手を彼から離す。

その私の行動に、征十郎はフッと笑い、テツ君に目を向けた。


「テツヤも。僕とやるつもりなら覚悟しておくことだ。お前の力を見出したのは僕だ。いずれそれを思い知ることになる」

「もう…っ、いいから早く行くわよ!…テツ君、火神君…本当にごめんなさい…」

「…いえ」


テツ君たちに頭を下げ、どうにか征十郎を引きずりながらも控室へと戻った。

控室では、少しでもスタートから出ずっぱりの五人の疲労を軽減するために、アイシングやマッサージを樋口先輩と分担して施す。

その間も、私の表情は曇ったまま。

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