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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第12章 本当にそうかしら





会場内は暖房も入っていたし、コートからの熱気でそこまでなかったのだが、やはり年末十二月。

外は尋常じゃないほど寒い。

一人会場を出た私は、寒さに耐えるように、ポケットの中の手をグッと握りしめた。


「藍川さん!」


後ろから私の名前を呼ぶ懐かしい声。

振り返ればテツ君。


「テツ君、久しぶりね」

「はい、お久しぶりです。あの…木吉先輩のテーピングをしたのは…」

「私は教えただけよ」


そう言いながら、私はテツ君に微笑みかけた。


「いいんですか?とても赤司君が許すとは思えませんが…」

「うーん…大丈夫なんじゃないかしら?」

「カスミン!!」


心配そうな表情を浮かべて問いかけるテツ君に、何でもないような顔をして見せる。

実際のところは少し怒らせてはしまったけどね。

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