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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第12章 本当にそうかしら



勿論、トイレなんて嘘。

征十郎にはバレているだろうが、そんなことは今の私には関係ない。

私は携帯をポケットから取り出し、さっちゃんにメールを打った。


内容は…肘のテーピング方法。



「さっちゃんなら、巻けるわよね」


メールを打ち終えた私が向かうのは、そろそろこちらに出てくるであろう誠凛の控室付近。

長く待たずとも、前半戦を終えた誠凛はやってきた。

その最後尾には、誠凛の女監督と鉄心。


「あの…少しよろしいでしょうか」

「?」

「あれ?君は…」


背後から声を掛けると、二人は私の方へ振り返る。


「膝のテーピングですけど…その巻き方では持ちませんよ」


私は二人に笑みを見せながら言った。

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