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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第11章 夏の大三角形なのよ?



だが、私には毎日のように休みなく部活がある。


「華澄ちゃんは東京出身やろ?一回は見とくべきやで」

「部活があるから無理よ」

「拝観は九時過ぎまであってんねやから行けるって!拝観券も五枚あるし、バスケ部の人らを行ってきぃや」


ゴリゴリ私に紅葉狩りを進めてくる成美ちゃんに一瞥くれると、私はひとつため息をついた。


「(そのバスケ部が一緒に行ってくれる気がしないんだけど…)」


心の中で小さく呟くが、声に出したところでどうにかなるわけでもない。

どうせなら成美ちゃんが一緒に行ってくれてもいいじゃないか。

とでも言いたいが、先程彼女が言った通り、地元の催し物というのは案外興味がなかったりする気持ちも分からなくない。


「…一応、貰っておくわ」


そう返事をすると、成美ちゃんはポケットから五枚の拝観券を取り出し、私に渡した。

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