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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第10章 どんな顔をするのかな



となれば、部室を探してみなければ、と私は樋口先輩に一言断って、部室にテープを探しに行く。


「えぇ…嘘でしょう?どうしてないのよ…」


どうしてのくそもない。

在庫の確認を怠っていた私の責任である。

肩を落とした私は、仕方なく部室の棚に仕舞ってあるテーピングの注文票を一枚取り出して体育館へ戻った。


「藍川?どうしたんだ?」


落胆して体育館へ戻ってきた私に、樋口先輩は問いかけた。


「すみません。テープの在庫がないんです」

「えぇ?!まじかよ」

「本当にすみません…」

「いや、全部藍川に任せてた俺も悪いし。気にすんな」


樋口先輩はそう言ってくれるが、そう言うわけにもいかない。

マネージャーの仕事の管理は全て私に任されているのだ。

さらに、私のメイン仕事のテーピングに関しては、どこをどう考えても私が悪い。


「樋口先輩。申し訳ないんですけど、注文票を書いて監督に提出してもらえませんか?」

「いいけど…藍川はどうするんだ?」

「テープが届くまでの間に必要な分を買ってきます」


今の残量から言えば、おそらく持って明日まで。

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