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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第9章 条件があるわ



誠凛ではOFF日だったらしいが、ほとんどの部員が体育館におり、カントクのリコさんに呼び出されたテツ君も登場。

テツ君に大ちゃんとの出来事を聞いてもらっている内に、話の流れは他の『キセキの世代』…ムッくんと赤司君が何故IHの準決勝、決勝に出なかったのか、となった。

あくまで私の推測だが、二人は「出る必要がなかったから」ではないか、ということで話はついた。


「それと、さっきの青峰との話で出た”華澄”ってのは?『キセキの世代』じゃねーよな?」


一通り話し終えた後、誠凛の伊月さんは私に問いかける。

私はテツ君と一瞬目を合わせ、俯きながら話し始めた。


「藍川華澄…私と同じ、いえ、唯一帝光のジャージを着ることを許された元帝光中バスケ部のトップマネージャーです。

彼女はスコアや情報収集は勿論のこと、選手の身体管理能力がずば抜けています。それ故、彼女のいるチームは常に万全のコンディションで試合に臨んでいると言っても過言ではありません。

現在、彼女が本当はどこにいるのかは不明ですが、IHの会場で一度見かけました。……彼女は間違いなく、”彼”の元にいます」

「”彼”…ですか」


私の話を聞いたテツ君は、その”彼”が誰のことであるのかを、瞬時に理解した。


「はぇ…桃井さんと言い、そんなマネージャーってアリかよ…」


誠凛の体育館で日向さんが呟いた言葉は、小さく消えた。

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