第9章 条件があるわ
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カスミンから電話を一方的に切られた後。
私は前日のことを思い出していた。
「さつきテメェ、何勝手なことしてくれてんだよ!あんなもん怪我のうちに入らねーよ、余計なお世話なんだよ!」
私は大ちゃんに黙って監督に試合に出さないように進言していた。
それが大ちゃんにバレテしまい喧嘩に。
「でも…赤司君相手ならまたムチャするでしょ!?もしそれで万が一…」
「だからそれが余計なお世話だっつってんだよ!いつから俺の保護者になったんだ!大体、それは”華澄”の仕事だろーが!もう二度と顔見せんな、ブス!!…って」
「もう知らない!何よ青峰君のガングロ!!」
「さつき!オイ!」
私の仕事じゃない。カスミンの仕事。
わかってるけど…そんな言い方…っ
勢いのままにノートを大ちゃんに投げつけた私は、そのままテツ君の元へ、誠凛へ行った。