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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第9章 条件があるわ



「どうしたの…?何か心当たりでもあるの?」

『華澄…悪りぃ』

「え?」


一体何のことか、何一つ理解できずに私は困惑の表情を浮かべて首を傾げた。


『やっぱ、俺のせいだわ…。紫原にバレたの』

「ど、どういうことなのよ…!」


先程までは、俺じゃない。と言っていたのに今度は、やっぱ俺のせい。ってどっちなのよ。

私の知らないところで、何が起こったのかが皆目見当もつかない。


『俺がこっちに来た時に、日本人でタメの友だちができたっつってたろ?』

「うん…」

『そいつ、氷室辰也って言うんだけどよ…今年の夏から日本に帰ったんだ。学校は…』


次の言葉を聞いた瞬間。

私は頭が真っ白になった。


『陽泉高校。紫原と同じとこだ』


氷室さんは修ちゃんと随分仲良くしていたらしい。

修ちゃんも、まさかこんな事態になるなど思ってもおらず、彼に私の話をしていたという。

そして氷室さんは陽泉へ行き、当然の如くバスケ部へ入り、あっくんと出会った。


「じゃ、じゃあ…その氷室さんがあっくんに話したってこと…?」

『そうなるな…悪い』


修ちゃんは謝った。

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