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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第9章 条件があるわ




『虹村さんのとこにいないって、どーゆーこと?ホントはどこにいんの?』


これまで、かつての仲間からどこか勘繰るような連絡はいくつもあった。

それでも確信をつくようなものは一つもなく、「本当にアメリカにいるの?」程度のものだった。

だが、今回はどこか違う。

私がアメリカにいないことを確信した上で、聞いてきている。


「さっちゃんでも気づいていないのに…どうしてあっくんが…?!」


情報収集の得意なさっちゃんでも裏付けることのできなかった私の情報。

それを都内どころか、秋田にいるあっくんがわかるわけがない。


それなら、どうして…。


「…まさか、修ちゃん?」


いや、そんなはずはない。

修ちゃんだって、今私が置かれている状況を理解している。

そんな中、あっくんにわざわざ私の情報を教えるわけがない。

だが、私が征十郎とともに洛山にいることを知っているのは、父と母、そして修ちゃんのみだ。

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