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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第8章 我が儘か



…私が間違っているのだろうか。


間違っているつもりは毛ほどもないが、でも…征十郎の言うことは正しい。


「…従っていれば…側にいてもいいのよね…?」

「ああ」



側にいるためには。

洛山のマネージャーであるためには。

私の存在意義を持ち続けるためには。


…征十郎に従うしか、道はないの…?



「間違っているのは私なのよね?…そうね…謝るわ。…ごめんなさい」

「わかればいい」


そう言えば、征十郎は手を下げて冷たい目を止め、いつもの涼しい顔に戻る。


「(…これが正しい。そうするしか、他に方法はないのよ…)」


自分に言い聞かせ、私はまた彼と並んで歩いた。


折角見つけた、自分の居場所。

それでさえも、彼の側にいるためには捨てなければならないの…?

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