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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第7章 良かった、って



「華澄」


そこへ、三人を走りに行かせた張本人、征十郎がやってくる。


「昨日、玲央たちを家にあげたそうだな」

「ええ。勉強会をすると言って、来たのよ。それがどうかしたの?」


何も変なことはない。

なのに征十郎は眉を顰めながら目を細め、私に言った。


「お前は仮にも女で、あいつらは男なんだぞ。そう易々と部屋にあげるものではない」

「それくらい知ってるわ。何を怒ってるのよ」

「怒ってなどいない」

「……」


いや、無表情ではあるがこの顔は怒っている。

現に今、レオ姉たちはその腹いせに走りに行かされているではないか。

何をそこまで怒っているのよ。

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