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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第7章 良かった、って






「あら?」


その翌日。

放課後の部活で、体育館に顔を出した私は、首を傾げた。


「五将の三人はまだ来ていないんですか?珍しいこともあるんですね」


体育館の隅の方でストレッチをしていた黛さんに問いかけた。

いつもならば、私がドリンクなどを作っている間に体育館にいるはずの彼らの姿がひとりも見当たらない。


「あいつらなら外へ走りに行った」

「え?何でまた…」


練習メニューの中で外周の走り込み、というのならまだしも、あの三人が自ら進んで練習前に走り込みへ行くなんて…。

雪でも降るのではないか。


「あいつら、昨日藍川の家に行ったんだろ?」

「そうですけど…」

「葉山がそれを赤司に言ったら、そのまま走りに出された」

「は?」


黛さんは事の経緯を淡々と答えるが、私は全く意味が分からない。

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