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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第7章 良かった、って





日曜日。

今日は久々の一日オフ。


テスト勉強をするための休みだと言われても、朝っぱらから勉強なんてやる気が出るわけもなく、さらに私は中学時代同様、学年10位以内には入る成績だ。

余計にやる気など出るわけもない。

そんなこんなで私は久々の優雅な惰眠を貪っていた。



― prrrr


午前十時。

家の中でインターホンの音が鳴り響いた。


「(この音は…エントランスからの音ね)」


私の住んでいるアパートはオートロック。

一階のエントランスで暗証番号を入力するか、部屋番号を入力して相手を呼び出さなければ、ドアは開かない。


「…こんな朝っぱらから…一体誰よ…」


眠たい目を擦りながら、私は寝室を出て、音の鳴り続ける受話器を取った。


「…はい」

『あーっ、カスミン?あーけーてっ』

「はいはい」


聞き慣れた声がして、私は寝ぼけた頭のままドアを開ける用のボタンを押し、受話器を置いた。


「…何よ、コタちゃんか…」


ああ、コタちゃんね…。

こんな朝っぱらから人の家に来るような馬鹿はコタちゃんくらいだものね。

そんなことを思いながら、私はもう一眠りしようと、寝室へと入った。

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