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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第7章 良かった、って



梅雨が明け、日に日に暑さを増していく夏がやってくる。

前々からちょこちょこ話が出ていたテーピング資格の件だが、先月末の試験で私は見事合格。

だが、この資格は全部で四種あるわけで、全て取得するのには最低一年は掛かりそうだ。


「華澄ちゃん、お昼はそれだけでいいの?」


球技大会終了直後の近畿大会も無事に優勝で終え、IHまで一か月を切っていたある日の昼休み。

スタメン五人と学食でお昼を取っていた時のことだ。

レオ姉は、私の目の前にある、サンドイッチとイチゴオレを指さしながら言う。


「お前、それだけじゃ持たねーだろ。かと言って、俺のはやらねーけどな」

「誰も永ちゃんのご飯を分けてほしいなんて言ってません」


私と対照的に永ちゃんの目の前には、大盛りの牛丼。


「カスミンが弁当忘れるなんて珍しいね。寝坊?具合でも悪いわけ?」


先程から永ちゃんに自分のお昼を取られそうになるのを死守しながら、コタちゃんも言う。

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