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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第6章 ありえませんよ



その時、コタちゃんが何か思い出すようにして言った。


「赤司、凄かったなー。敵なのに思わず見入っちゃったもん、俺」

「確かにな…サッカー部顔負けだったな」

「そんなことより、あの華澄ちゃんを抱き上げたシーン!アタシ悲鳴あげちゃったわ」

「え?」


三人が口々に今日の征十郎の様子を言い出して、私は色んな意味で困惑する。

ウルトラスペックを持つ征十郎が、どんなスポーツだろうと難なくこなすのは簡単に想像つく。

それでも実際に見たかったな、という感情。

それと、レオ姉が言う私を抱き上げたシーン…?


「華澄ちゃんが倒れた後、征ちゃんがコートに颯爽と現れて、華澄ちゃんをお姫様抱っこで保健室まで運んだのよ?」

「王子様って本当にいるんだな、って思ったよ」

「王子様って、お前…」

「え?え?」


何のこと?

え?


お、お、お姫様抱っこ?!


そんなの家族以外に修ちゃんにしかしてもらったことがない!

嘘?

え?どういうこと?!

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