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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第6章 ありえませんよ



「まずはパスからね。いくわよー?」


レオ姉はアンダーサーブを打ち、ボールは綺麗な軌道を辿って私の元へ落ちてくる。


「えいっ」


私はそのボールを受けようと腕を振った。

が、ボールはスカッと私の腕の横を通り過ぎ、そのままトン…と音を立ててフロアに落ちた。


「「「……」」」


その様子を全員が口を開けて呆然と見ていた。

ただ征十郎だけは、やはりな、とでも言いたげな呆れた表情で私をジッと見る。


「え、カスミン?真面目にやってる?」

「当たり前じゃないですか。先輩方にわざわざ付き合ってもらってるんですから、ふざけられるわけありません」

「「「……」」」


私がキッパリと言い放つと、征十郎以外の四人は何か考え込むようにして黙り込んだ。


「おうコラ、藍川…今日から毎日練習するぞ!」

「え?!」

「アタシも永吉の意見に賛成ね。このままじゃ華澄ちゃんが心配だわ」

「レオ姉まで…」


私、そこまで運動音痴なのかしら…。

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