第4章 神に捧げる花
するとその後ろのほうで得点を付けている木下さんたちの声が僕には聞こえていた
木下「正直・・・影山と日向のあの攻撃を止めらんなきゃ決定力に欠ける月島たちはきっついよなぁ~」
そう守備では安定がある月島さんたちに比べて
月島さんたちには得点に繋げることはできても
攻撃ができないとその意味を成さなくなってしまう
次はこっちの成長を見守る必要があるかもしれませんね
そして2セット目が始まった
すると試合中になぜか僕のほうに向かって来た月島さんに僕は首を傾げる
月島さんは何も言わないで上着を脱ぐと
僕に渡してきた
身長差がかなりある月島さんと僕
おかげでその上着を落としてしまうところだった
レノン「おっと・・・」
菅原「大丈夫か?」
レノン「大丈夫です。月島さんは本当に負け嫌いというか・・・不器用な方ですね」
そして試合は終了を迎えた
影山さんと日向さんチームが2セット先取で日向さんたちの勝ちだったのだが
皆本当に疲れているようだった
床にうつぶせで寝ている日向さんにドリンクを持っていく
レノン「どうぞ日向さん・・・影山さんもどうぞ」