第2章 卯の花月
影山飛雄side
日向翔陽
ずば抜けた反射神経とバネを持っていた
レシーブは出来ないしクソだが
それでもその生まれ持った才能がうらやましいと感じてた
それと
桔梗レノン・・・・
あいつは確か入学式の後に教室でも噂されていた
髪の毛の色も独特だが
俺は目が綺麗だと
あの体育館のときに思っていた
色素の薄い瞳
どうしてあいつが男子用の制服を着ていたのかは疑問だったが
あの体育館のときは
あの後に怒られたキャプテン並み以上に
背筋が凍るような恐怖だった
それでもあいつの顔は綺麗で
男か女か分からないが・・・
それでも何故か惹かれていた
その瞳に・・・
早朝練でもあいつは来ていた
邪魔にならないように配慮しながら
的確に欲しいときに出してくれるボール
知らないうちに綺麗に片付けられているボール
手際のよさと状況の判断が的確すぎる
ああいうやつを完璧な人というんだろうな