第30章 明日へ
恵土「お前…
そんな大声出したら耳に響くぞ;大丈夫か?;」
菊地原「何であんたは人ばっかりなんだ!!
少しぐらい…自分のことを褒めたって」
恵土「?褒める所なんてないだろ?
人として当然のことをやってるだけなんだから。
むしろ、やれてない方の点が多いから
そういう目に合ってばっかなんじゃないの?」
菊地原「あんたの悪い所言おうか?…
いっつも人のことばっかで自分の気持ちもろくに考えない所!本当は辛いのに泣きもしないで苦しんでるくせに誰にも言わないで、いっつも大事な所は隠して背負わせないようにしてばっかで!もっと信じろよ!!
どんなに悪い所があったりどんな目に遭っても…そんなあんたから離れるわけないだろ!!!(涙目」
恵土「ちょっ!;」
菊地原「大体勝手すぎるでしょ!!いっつもひどい目に遭ってきたくせに誰にも言わないって;(震え)
少しぐらい信じて話せよ!一緒に乗り越えればいいじゃんか!!僕にはそうしてきたくせに、人にはさせないつもりかよ!!!;」
恵土「…(涙?何で泣いて…」
涙が出ていることにも気付かず、言葉が続く…
菊地原「あんたはいっつも他人勝手なんだよ。
人のことばっか重視して、自分はとぼすめて…
少しでいいから自分を大事な存在だって思えよ。
少なくとも僕は…大事な存在だって思ってるのにっ(泣き震え)
まるで、バカみたいじゃんかっ…;(ぼろぼろ」
声をひきつらせながら泣き崩れる菊地原に対し
恵土「え?;ちょ、きくっちー?;」
手をその肩へ伸ばすも、次の言葉で手が止まった
菊地原「もっと自分に自信持てよ。
僕には、そう言ってくれたのに…
何で自分には、そういう言葉を向けないんだよ…
あんたは十分、人を助けてきたじゃんか;
少なくとも、こっちはたくさん助けられてきたのにっ;
一緒にいるだけで楽しいのに;」
しゃっくりをあげながら
涙と共に震えながら言う菊地原に対し…
恵土「震)…」
恵土は震えていた…
何に対してか?それは・・・