第29章 田中隊
その後、
そういう事態に陥ってから後…
恵土「今までの戦いから学んで
次に負けないように生かし続けるためにある!
それが、チームにおいての「ランク戦」だ!!
だから落とされたことに文句は言わんし、追及もしない!
そういう過去は変わらないからな。
大事なのは、この経験を生かすためにも
そこからどうやって学んで完璧なものに仕上げていくかだ!
かといって、一つのパターンにはまり切れば
そこを狙われて終わることもある。
だが、逆にそれを利用して勝てるぐらいの技術を身につけろ!
付け入られる隙が無いぐらいできて、完璧といえる。
それまで至るには、相当時間がかかるだろうが
各々鍛練に励み続けるように!」
二人『はい!』
作戦室にて、太刀川と風間を相手に指導していた。
恵土「それと、そうこうしている間にも
他の奴等もまた修業を積んでいる。
それだけで勝てると思うな。
チームとは、一人だけで成り立たない。
鍛練をすること自体は当たり前だと思え!
そして当たり前のことをやってるだけじゃ
先を行く人間には追いつけないことも頭に入れておけ!」
太刀川「?
じゃあ、どうすれば恵土に勝てるんだ?」
恵土「要するにだ…
もっと「経験」を積め!!」
太刀川&風間『?』
恵土「経験があればあるほど
似たような戦況に至る場合が数多くある。
私の場合、本当は1000億ほど戦ってきたわけだが」
太刀川「1000億!!??;」
恵土「ああ。
その中で、全ての対処法と
その時にした動きを、私は身に着けていったんだ。
その内、どんな風に攻撃されたとしても
どう攻撃をいなすか返すかを考えなくても
咄嗟に無意識の内に動くぐらいにまでなった。
つまり、戦いにおいて必要となってくるのは
「瞬時に繰り出す相手からの攻撃に対して
一瞬で打開策を何億通りか考え付く頭」と
「考えると同時に動きとして現せる体」だ!!
そして最終的に
「頭で考えなくとも
周囲からの攻撃に、無意識の内に対応できる体」を身につけろ!!」