第29章 田中隊
秀次「当時
一日一日を生きることでさえもしんどいのは解ってた。
それでも、少しでもいいから笑ってて欲しかった。
それを気にされ続けていたら、結構辛かった。
特に「秀次は秀次。
秀次にしかない良さがあるんだから気にしない」って言ってくれた時
いきなり泣かれて、どうすればいいのか解らなくなったしな(溜息)
当時の俺には、さっき言ってた時の出来事に対する
自責の念だとかのフラッシュバックだと気付けなかった」
恵土「ごめん;」
秀次「秀次は秀次って言葉の後で胸が痛んでるのが伝わってきて
周囲には男の子が泣かせたのかだのなんだの言われたり
俺にとっては地獄だったぞ、あの時が」
恵土「マジでごめんなさい!!;(わーん!;」
秀次「お前が泣くな;
泣きたかったのは、当時の幼い時の俺だ;
まあ…
俺がお前に言いたいことはといったら……
責めたくなるのも解るが、大事にしてやれってことぐらいだ」
恵土「え?」
秀次「今は違うだろ。
お前の存在を待ち望んでいる人がいる。
言葉を全部うのみにして消そうとした自分がいたのも解る。
全部ひっくるめてのお前だろ。
そのお前に、俺は惚れたんだ。
全部ひっくるめて護り抜こうとしてばっかで
その割には自分なんて無限大の次ぐらい気にしないで
人にどんなことされても、一瞬で許して
それごと大事にしようとするバカで
どんなひどいことをしてきたとしても
そいつの幸せを誰よりも望むような奴で……
逆にそいつに悪いことをさせてしまったって
自分が存在した分
悪いことをしたって要素が強まってしまったって
自分を責め続けるような大馬鹿野郎で…
大したことじゃなくっても、傷付けた事には違いないって
フラッシュバックするほど自分を責め続けて、悩み続けて…
自分は傍に居る資格はないってなるまで思い悩みやがって…(溜息」
恵土「うっ;何で知ってんの;(汗」
秀次「姉さんから聴いた。
俺と一緒に居ていいのかって相談してたことも全部」
恵土「いっ!!??//;(ドキッ!!」