第28章 想い
秀次「何でだ!!」
恵土「このままじゃ空間ごと大爆発が起こる。
近界民たちが死ぬのを、黙ってほおっておけないだろ?」
風間「戻れ!!
間違いなく死ぬぞ!!」
恵土「私はさ…
見えたんだ、あいつらに家族がいることも。
帰る場所があることも…
だから、いってくる^^
手を離してくれ、秀次」
秀次「ダメだ!!行くな!!!
頼むから…
あんたまで消えるな!!!!」
目に涙をにじませながら、服の右肩を掴んで離さない
恵土「…
(『帰りを望んでいる人が、ここに居るんですから』)
そういうのは、山ほど言われてきたよ…(微笑」
秀次「!…どういうつもりで」
恵土「しょうがないな…
じゃあ、このままやる。
来い、白帝!」
その直後、白帝が瞬時に恵土の左手に移動する
かっ!!
恵土「ずりゃあ!!!」
握った直後、白い光が増す
ずばぁん!!!
そして光が遠征艇を包み、爆発自体を空間ごと無効化させ
遠征艇の故障さえも直しながら
即座に空間ごと爆発と分離させて移動させる。
恵土「あの当時の私は…
自分なんて大切にする価値もないものだって思ってた…
それでも、何でかな…
一緒に生きたいって思えるようになった…」
菊地原「とっとと戻って来い!!」
太刀川「死んでも離すんじゃねえぞ秀次!!」
秀次ごと恵土を強引に引き上げようとする中
空間ごと無効化させていた爆発が爆発しようとする。
秀次「くそっ…
ふざけるな!
爆発に巻き込まれて死ぬ気か!!??」
恵土「死なねえよ…
皆の中に生きてる限り、死んじゃいない^^」
秀次「死ぬな!!」
恵土「ああ。死なねえよ(微笑」
秀次「!」
未来の分岐点まで、あと1秒…
ぎゅう!!(首に両腕を回して抱き付く)
秀次「お前…」
恵土「お前らと、生きるんだろ!!^^」
迅「よし!!(微笑&拳握る)
引き上げろ!!」
凄まじい勢いで引っ張られ
それによって恵土が秀次に覆いかぶさりながらも出て
と同時にゲートが入れ替わりに閉じ、隙間から小さな火柱が上がって消える。
恵土「…へ…
へへっ(目を瞑ったまま笑う)
結局、皆と一緒に生きること選んじまった^^」
『おっしゃあああああ!!!!』
(12月27日AM11:42~PM7:02更新、907~913(7ページ))