第28章 想い
恵土「戦え!!!!
そして…生きろおおおおおお!!!!!!」
目の前の闇を切り裂き
恵土「全てを抱えて、どんなに重くても…
前へ!!前へ!!!」
切り裂き続けながら、前へ前へと前進していく…
恵土「そのための過去だと…
そのための想い出だと、証明するために!!!!
前進せよおおおおおおおお!!!!!」
最大の敵は…己の中にいた…
己を殺そうとする、自責…
それごと背負って、前へ進めなければ…
涙を流しながら、刀を振るって斬った。
最後には…
恵土「やっと…これで、前進か。
これからも…きっと、多くのことが降りかかる…
それでも、それごと背負って前に進まなければいけない。
一歩一歩踏みしめて、前に進まないと…
無駄にさせてしまうから…
そうさせないために…
背負って、苦しくても生きていかないと…いけないんだよな……
待っている、皆のためにも…
生きろおおおおお!!!!!!」
壁に辿り着き、日本刀を振りかぶる
秀次&恵土『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
繋がる時と想い…
日本刀が振り抜かれると同時に
あちらでも、白帝の刀を振り抜かれていた…
ばりぃん!!!!!!!
突如として、その音が同時に響く…
と同時に、闇から覚めて光へと戻ってきた…
秀次「ぜえ…ぜえ…」
目を開けると、見えたのは…
暗闇の空間の中、一筋の亀裂から差し込む光だった…
恵土「秀…次?
何で、白帝が起動して…」
その問いに応えず、右手を差し伸ばした…
小さい頃と同じように…
秀次「…帰るぞ…一緒に(微笑」
恵土「…ああ(微笑」
傷だらけの中(当時、治されたのは左手だけ)
その秀次の傷が白い光によって治りながらも
傷だらけの顔で、微笑みと共に差し出される右手に対し
驚きに包まれる中
恵土は微笑みながら頷き、左手でとった…
共に、前に進むために…
共に、これからも生き抜くために……
(12月26日AM11:30~PM5:10更新、892~906(15ページ))