第28章 想い
恵土「秀次^^」
どんな時も、たとえ近界民を殺そうという道を歩んでも
それごと受け入れて、愛してくれた…
大好きだと、大事にし続けてくれた…
姉がなくなった時も、俺を責めずに
恵土「秀次だけでも…
生き残ってくれて、よかった;;」
涙と共に震えながら、抱き締めてくれた…
葬式の中、その言葉に泣きだす俺を…
泣き止むまで、雨に打たれる中…
ずっと、抱き締め続けてくれた…
俺は当時、目の前で見える場所にいて
そこから姉さんに向けて駆け付けるよりも早く
近界民に殺され、即死だったと後で知った時も…
恵土「それでも、秀次が居てくれてよかった(微笑)
そうじゃなかったらきっと、私は…
耐えきれずに、心も体も死んでいたと思うから…^^」
そう言いながら、何度も俺を抱き締めては撫でた…
小さい頃から、そうしていたように…
今までだって、同じだ…
それから、ボーダーに入る決意を示した時も
風月流を教わっていた時も、受け入れてくれた…
たとえボーダーに入ろうと
玉狛だから裏切り者だと呼ばれようと…
それでも、こいつは…
いつだって…
恵土「秀次~!(手を振る)
今回の誕生日プレゼント何がいい?^^
私にしとく?なんてね♪
あっはっはっはっはっ^^
秀次の顔真っ赤^^♪(指さす」
真っ直ぐに向き合ってくれた…
こんな俺を、愛してくれた…
どんな風に変わろうとも、それごと受け入れてくれた…
どんな時でも…
どんな時でも!……
いつだって、真っ直ぐに向き合ってくれただろうが!!
応えろ!!!
今までの過去を無駄にさせてたまるか!!!!
奪わせてたまるか!!!!
奪われてたまるか!!!!
(姉が死んだ場面が脳裏に浮かぶ)
秀次「邪魔を、するなあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
叫びと共に、結界を押し切るように
体ごと、全てを込めながら左手を伸ばした…
それと共に、一つの音が響く…
この状況を覆す、何かの音が……