第27章 未来への進撃
かくして…戦いは始まりを告げた…
恵土「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!;」
必死に書き続ける恵土…
1振りにつき2万もの斬撃を与える特技が
こんな所で役立つとは、誰が思うだろうか…?
あっという間に印刷レベル以上の速度で完成されていくそれは
まさに、芸術そのもの…
恵土「いける!!このペースなら!
今日中にでも!!!(微笑&真剣」
しかし…
それには、一つだけ誤算があった…
12月22日AM0:20
防衛任務が終わった
木虎と緑川は、栞に案内してもらって
恵土の様子を見に
玉狛支部のある部屋へと訪れていた…
こんこん♪
木虎「恵土先輩、緑川くんに聴いて様子を見に来たんですが」
緑川「恵土先輩!助っ人に来たよ~!^^」
その言葉に…
恵土「どうぞ…」
意気消沈したかのような弱々しい声が聴こえ、扉を開けてみた…
すると…
ごちゃあああああああああああああああ
そんな音が聞こえるほど、年賀状が散らばっていた…
緑川/木虎
『何これ!!??;/なんですかこれ!!??;』
綺麗に敷き詰められていたのだが
途中で年賀状が空を舞って散らばっていた;
恵土「もうさあ…
ボーダー内には通知でもいいかな?もう…;」
『去年もらった人の分まで書いてる!!;』
緑川「流石にきついって!;
ただでさえボーダーにいる人たちは多いのに!」
木虎「そうですよ!誰か削るとか!」
恵土「できるわけあるかよ…
小さい子たちが頑張って送ってくれたんだぞ!;
返さないわけにはいかないだろうが!!;
それにボーダーの運営を許して下さっている、国々のお偉いさん方に
お金を補助して下さっている、スポンサーの方々
全ての人たちの支えがあってこそ成り立っていられるんだ;
ボーダーに居てくれている人たちだってそうだ…
頑張って修業して、防衛にも出て遠征にも出て…
そういう人たちがあってこそ、企業は成り立つ…
今こうしてボーダーがあるのも
様々な人の支えがあってこそだ…
もっともっと頑張らないと…」
真剣な表情で、真っ直ぐに見つめながら言う恵土に対し…
それを黙って聴いていた二人は?