第27章 未来への進撃
恵土「!」
秀次「解ってる…全部…
そうやって、過去をないがしろに出来ないことも…
過ちを犯せば
ひどい目にばっかり遭わされ続けているのも、知ってる…
あっちでも機嫌が悪ければ殺されかけたり傷付けられたり
こっちでも同様に出会う人たちに殺されかけたり傷付けられていくうち…
人と向き合うだけで恐怖が芽生え
身体にはその傷がいつまでも刻み込まれていて…
震えることだってあるってことも…
どっちも知ってる。
その上で、今のお前ができているんだということも…
だから…
『全部私が悪いんだ!;』
そう言って…
自分を責めないといけない
そういう習慣で、何年も生き続けてきたことも…
だから…
無理に変えようとしなくてもいい」
恵土「!…え?」
秀次「『お前次第だ…
今の現状をどうとらえ、どう行動するか…
それは、お前が自分で決めることだ…
そのお前を、愛している^^』
…そう言ってくれたのは…
教えてくれたのは、あんただろ?
全部知ってる…
ちゃんと、悪気が無いって事ぐらい解ってる…
悪いことをしたら謝るのは当然だが、蒸し返さなくていい…
俺は許してるんだ…
お前の存在も
お前がやってきた過去の嫌がらせやらなんやらも全部…
それごと愛しているから…
傍に居たいから、今こうして隣に居る…
お前は違うのか?」
恵土「ぶんぶん!!);;」
涙を流しながら、首を勢いよく横に振った…
秀次を布団に寝かせ、白い光を送って治し続けたまま…
秀次「だったら…もういいだろ…
お前は十分、自分を責めた。
十二分過ぎるぐらい、人を大事にしてきている…
だから…
いい加減、自分を許してやれ。
殺された時、傍に居れなくて
その狙われた要因が自分で許せないのも解る
殺された要因が自分だったから許せないってのも解る…
それでも…
今、お前の傍に居るのは違うだろ?」