第26章 映画
恵土(…でもまあ
例の症状が出るのは就寝後だからいいか。
空間ごと無にしてごまかし続けてきたが…問題だな)
そう考える中…
ボーダー本部にある談話室で、一人の女性が行動に移した。
黒江「恵土先輩」
恵土「お。
戦闘中は凄かったぞ、双葉~^^(なでなで」
黒江「ありがとうございます//」
木虎「え…」
恵土「あの時の動きはもっと鋭くした方がいいな。
ほら、こうやってこう!」
黒江「なるほど。参考になります」
仲良さげに話し合う二人を見て…
木虎「…嵐山先輩」
嵐山「?なんだ?」
木虎「双葉ちゃんって…
恵土先輩と仲が良かったんですか?」
嵐山「あ~。
まあ、弟子入りをかけて
山の中を50時間ほど探索し合ったって聞いたな」
木虎「ええ!?」
時枝「要するにただの鬼ごっこでしたよね、あれ」
木虎「それより50時間もぶっ続けなのが驚きです;
で…結局、どうなったんですか?」
佐鳥「あ~。
ぶっちゃけ、弟子入りはダメだったんだよね。
あと一歩のところで体力切れて倒れて…
それでも、弟子とはいかないまでも指導してくれたって感じ」
木虎「そうだったんですか…」
そして気付いたが
恵土「ん~。
やっぱりいいね!忍者スタイル!(キラン)
私もやればよかった(微笑」
黒江「いえ。
恵土先輩は侍みたいでカッコいいと思いました」
恵土「よせよ、照れるな^^//;」
黒江「あと、恵土先輩の戦いは全て見ました。
私よりも小さい時に、たくさんの敵をもろともせずに撃退したり
誰も想像だにしない技を生み出して、あっという間に倒していったり
どれを見ても参考になるものばかりで…
毎回見る度に見惚れています。
本当に、心から尊敬して…//(ぼそぼそ」
恵土「そっか(微笑)
ありがとな、そう言われると素直に嬉しい^^//
でもランク戦も個人戦も禁止されるのは痛かった;;
個人ランクからも消えちゃうしさあ;
しかもサイレントブラスター、メテオブラスター禁止って;;(しくしく」
黒江「元気出して下さい!
それを使わなくても無限にありましたよ?必殺技!」
両膝を抱えながら言う恵土に対し
慰める黒江だった…