第4章 過去
~おまけの続きの続き~
雨取「あの…
それ以前に、回復って一体どうやるんですか?」
恵土「まず、自分以外のトリオンに
自身のトリオンを流し込む。
エネルギー同士で異質なものの場合
反発したりもするんだが、しないように制御しながら送る。
その後、それを全部包み込み
その質を感じ取ってから、完全にコピーする。
それから、そのトリオンを根こそぎ奪う。
その後で、そのトリオンごと質を自身へと変える。
それによって、周囲にトリオンというか
エネルギーと言う存在があれば、回復を無尽蔵に出来る。
意図していなくても
勝手にトリオンがしてくれる時の方が多いがな。
長年寄り添ってる内に、助けようとしてくれてる。
自分が生きていなければトリオンが居られなくて
トリオンが居なければ自分が生きられなくて…
つまり、運命共同体だからかな」
三雲「要するに
恵土先輩のトリオン量と質は無限大なんですね;」
遊真「父親と母親のサイドエフェクトは何なんだ?」
雨取「え?あるの?」
恵土「頷く)うん。
母上は、トリオン全般の感知能力に優れた人だった。
目に標的が見えていなくても動き続けられていても
常に感じて、自在に撃ち抜ける人でさ。
数km離れたダニの額でも撃ち抜けたらしいよ?
伝説の銃手だって、今も言われているらしい。
父上は、トリオンの動きが全て見える人だった。
次にどう来るのか
人であっても、トリオンの弾丸であっても
すぐに解って切り伏せられるような人でさ。
母上が全力集中させて撃った
秒速30万kmの弾をも叩き伏せたらしいよ?」
伝説の侍、今もそう言われてるらしい」
三雲「…この親在りて、この子在り…だな;」
遊真「凄い人だったんだな」
雨取「あの…
銃手とスナイパーは、どう違うんですか?」
恵土「いい質問だねぇ^^
スナイパーは、遠距離専用だけど
銃手は、遠距離中距離近距離どこからでもガンナーなんだよ。
といっても、今のボーダー隊員からすれば
銃手は、中距離専用って感じらしいがな。
イーグレットを試作品として作ったのが母上だ」