第25章 傀儡(かいらい)
恵土「もし一つの傷で押しつぶされそうになっても
皆との想い出が、光も愛も与えてくれた。
それと同じように救えたらって必死だった。
自分なんか傷付いても殺されてもよくって
誰も、そんなの何とも思いやしないって思ってた。
それでも、違うって言ってくれる人たちがいた。
大事だって言ってくれる人たちがいた。
殺すことや傷付けることになったら殺してくれって頼んでも
それごと護り抜くって言ってくれた人たちがいた^^(涙)
…だからさ…
人は
誰もが生きてるだけで、色々と周りに迷惑かけたり
傷付けたり、殺すことにもなってしまうけれど…
それで死にたいとか言ってたら喜ばない…
私を傷付けて殺して欲しいなんて言ったら、もっと……
私も、そうされるのを嫌だって思う。
だから…
皆のおかげなんだ。
だからさ…本当にありがとう^^
お前たちの言う言葉も、ちゃんと届いてたよ(微笑)
『俺も、恵土先輩の弟子だから』
『惚れた女も護れないで生きていられるか』
『恵土、あの時の借り今ここで返すぞ』
『とっとと戻って来い』
少しだけ自分のことが好きになれたって感じじゃない…
それごと大事だって言ってくれた皆が
本当に大好きだから、愛しているから…
それごと自分も愛して、大事にしないといけないんだって気付けた^^(ぽろぽろ)
そのおかげで
闇の中で、ずっと一人で閉じこもってた
本当の自分ってのを、助け出すことができた。
幸せになろうって、そうじゃなきゃ浮かばれないし
それを心から嫌がる人もいるって…;;
だからっ…
本当にっ!今までありがとうございました!!(土下座」
最後の一言では
涙と共に震えながら、しゃっくりをあげていた。
それでも、本当に嬉しかった…
救われたことも
今ここに居る人たちが
自分を大事に想ってくれて、必死になってくれたことも…
今までの不幸も幸せも
全部が…報われた気がしたから……