第23章 激動
風間「だから、あの時
空間ごと無効化させる結界を生み出せなかったんだろ?迅。
それを維持するのには
常に意識を向けながら、ある一定量のトリオンが持続的に必要になる。
敵の一人との戦いで、それを使い切った。
だからトリオン体の状態で、左腕を失った。
ある程度のシールドは張れたとしても
大爆発を多少抑えられる程度の小規模のものとして」
迅「あはは^^;
流石風間さん。
見抜かれてたか。
戦いの中で回復しながら戦ってたんだが
敵もそれに気付いたみたいで、結構苦戦したんだ(苦笑)
まあ、一時しのぎとして
空間ごと爆破されたってことを察知されないようにしようとしてたけど…
それでも、その未来は変わっていなかった。
つまり、スイッチを押されてから時限式だったってことだ。
…結局の所、結論から言うと
出したとして、いずれまた出て恵土へつこうとする。
そして、一時的に離れた所で
それまでの間に
空間ごと永久的に無効化できる結界までは作り出せない。
それぐらいの回復は出来ないみたいだ。
最善策と言うと…
下手に手を出さず、押さえ込もうとする力を信じるってことだけだ。
恵土の体内の始祖神の力はトリオンも含まれてある。
そしてヴォルフの始祖神の力もまた同様。
それらが進行を抑えることで
今はある程度に押さえ込まれているんだ。
下手に手を出せば均衡が崩れて悪影響を生じる可能性が高い。
…明後日の夜中0時過ぎだ。
飲み込まれて、攻撃してくるのは…
それまでの間に、準備でもしとかないとな」
そう言いながら腰かけていた椅子から立ち上がる
風間「…迅」
迅「?」
風間「…見えていたのか?この未来も」
迅「…いや…そこまで明確じゃなかった…
取り戻せたとしても、ただでは済まないのだけは見えていた。
…だが、それが何なのかまでは数が多過ぎて断定できなかった。
その結果、こうなった。
…恵土先輩…本当にg
ごすっ!!
その直後、さえぎるように恵土に殴られた…