第20章 異世界からの逃亡者(風月流)
リリス「でも…
伝わらなかったら、きっと…
急に別れを申しだされて、解らないままだと思う;」
遊真「大丈夫。
…あいつは、最後には解って
それごと許して、前に進んでいける…
俺が見込んだ恵土は…
惚れた女は、そういう女だ^^」
ゼノ「…話さなくても通じ合う、か。
どれだけ都合がいいんだ?
自分の都合で振り回してきた奴等と変わらないだろ、
恵土を苦しめ続けたあいつらと」
遊真「…俺は…
恵土のことを想って、行動したんだ。
その時点で、それとは根本的に違うよ。
きしょいだとか気持ち悪いだとか
好き勝手に言って、傷付けて
あまつさえ自殺まで追い込みかけたり
人を殺しかけといて、何とも思わないでいられる人間とは…」
ゼノ「…そうだな。
…あとは、あいつ次第か…」
湖のほとり
恵土「…秀次は、私のことを好きで…
遊真も…また……
あの約束は、重いものだった。
『それでも…
それにとらわれなくていい。
自分の幸せを望んで欲しい^^』
(振り返る遊真と共に、言葉を感じる)
そう思ってくれていることは解った…
それでも…
そうしたら…
苦悩しながらも、秀次の告白を断った
あの時間は何だったんだ…
入院している間…
やっと再会できたように感じて、嬉しくて抱き締め合ったのがいけなかったのか?
(415ページ参照)
秀次の家で過ごしたいって言ったのがいけなかったのか?
(480~482ページ参照)
結局、断ったってのに…
(492~496ページ参照)
はあ~;(溜息)
人付き合いって何なんだっけ;(ズーン」
両膝抱え込んで、どつぼにはまってた;
恵土「今更、どの面さげて告白しろって?;
できるわけないじゃんか…;
秀次の気持ちを解ってて…
それでも、踏みにじるような真似しちまった…
断って、辛い思いさせて…
誰かがいる前で、普通に話しちまった…
好きでいる資格なんてないだろ…(ズゥーン」