第18章 リハビリ
大規模侵攻時
そのサイドエフェクトは大いに貢献しており
モニターに手を触れ
空気レベルに薄い密度のトリオンを三門市全般に送り込み
それに触れていたトリオン兵全ての動きを読み取りながら
部隊に対し、もう少し西へ動かせ
もう少し南だなどと指示をこまめに、調節しながら出し
ラービットや大型に遭遇する際
部隊が合流できるように、または挟み撃ちにさせたり
罠に追い込むようにさせるように導き
市民が危険になっており、ボーダー隊員がいない際には
トリオン兵の周囲の密度を増やして物質化させ
トリオン兵の動きを一時的に止め
サイレントブラスター(ブランチ)で
一気に串刺しで終わらせ、避難に貢献させた。
ほとんど全員が無傷なのはそのため。
そんな神経をすり減らすような時間を何時間も過ごした後でありながら
ブラックトリガーと、あのような戦いを繰り広げていたわけで…
そのような戦い方、導き方などの指揮を知っており
モニターを使わず読み取れる能力と
戦術を0から億以上まで瞬時に組み立てる考察力から
遠征部隊の総指揮官を任されることとなったのだとか…
(本人はいやがっていたが
これほどの実績があれば否定するものは誰もいず
了承する以外の選択肢は欠片もなかったとか;)
そしてB級ランク戦、1日目
恵土「最初の内は感覚共有と言っても
相手の動きを感じ取ることになれないだろうから
私が戦術を立てて送る。頼んだぞ?相棒」
東「東、了解」
恵土「さあ。始まりだ!!」
東「っていうより、あなたの隊服で行くんですね」
恵土「だって、男が着てもおかしくはないだろ?」
東「そうですけど;
というより、わざわざB級に下がらなくても」
恵土「?何言ってんだ?
チームだろ。あがる時は一緒だ」
東「…(微笑)解りました」
そうして、戦いが始まる