第3章 戦術
準備運動しながらしゃべってる…;
遊真「なるほど。
形を変化させてから、再び全体を物質化か」
恵土「そういうことだ。
内部はいくら結合力が弱まっても
外殻となる球は、結合力は変わらないからな」
遊真「けれど、何で外殻は形を変えられるんだ?
分散させないために
物質化するほどの『強い結合力と密度』はそのままで
外からの力や影響は、全く受けないはずだろ?」
恵土「そうだな。
でも、あの小南を助けた時のように光にすれば?」
遊真「確か、全体を光にすることで光速で…!
まさか、トリオンを自身の手足のようにって」
恵土「そういうこと。
一度出して物質化した後のトリオンでも
光を放つほどの密度にする=
物質としての許容量を超えている。
つまり物質の枠組みを超えた
一つのエネルギーと化すことで変えられるってわけ」
遊真「それで盾にしたり刀にしたり
色々と応用が出来ていたんだな。
集約させる時や、形状を変える時に白く光輝いていたり
その球が光を纏い続けているように見えたのも、そのせいか。
なるほど」
恵土「物質を超えるほど、密度が増せば
物質という形状を保てなくなり
エネルギーを放出し続ける、光のエネルギー体となる。
その外殻の一番外側の部分を、その光とすることで
光速で、物質化した外殻を強引に形状変化させるんだ。
その光自身がバルブの本体。
内部に存在するトリオンを自在に制御する要って感じだ。
外部へのエネルギーの放出を無のままにしてな」
遊真「う~む。
凄い応用技ってことは解るが…難し過ぎるな;」
レプリカ「つまり、球の構造を整理してみると
一番外側、外殻の外側が
物質を超えた密度の『光のエネルギー体』で
白い光を放ちながら、『形を変える役割』を持つ。
中間、外殻の内側が
強い結合力と密度で作られた『物質』で
『内部からのトリオンの放出を抑える役割』を持つ。
内部、外殻を含まない中心部が
トリオン以外存在しない『エネルギー体』で
『形状を変えやすくすると同時に
解き放たれる時に、動きを速める役割』を持つ。
といったことだな。
といっても、バルブとして使う時は
本気の際には、その球全体を
『光のエネルギー体』にしているように見えたが」
恵土「正解^^;
解りやすい解説、ありがとう^^」