第14章 大規模侵攻
恵土がナイフを目の前に構えた直後
槍使い(2)が槍で真っ直ぐに突っ込んでくる。
それをナイフで防ぐと同時に
後ろから大斧が横薙ぎに振られる。
それを、その場で上へ軽く跳びながら
斧の上に乗ると同時に大斧使い(1)に左足蹴りを繰り出すも
その左足を銃使い(3)が撃ってそらさせ
乗っていた大斧から降ろされる。
同時に、後ろから大剣使い(5)が大剣で攻撃。
これまでの間、5秒
それと同時に、大斧使いも再び横薙ぎに振ろうとし
槍使いもまた上へと切り上げようとしており
即座に、その左足で槍を踏みつけ
左手で大斧を掴んで抑えながらも
その軌道を読んで
右足を軸として蹴るように地面に力を伝え、大剣使いへ向けて跳び
それに合わせて突いてくる大剣を
頭を素早く後ろへそらすことで避けながら右腕をナイフごと真っ直ぐ伸ばし
最小限の動きで、大剣使いの胸(トリオン器官)を刺そうとするも
盾使い(4)が割り込み、左足の抑えが無くなったことで槍と大斧が振り上げられ
振り下ろされる直前に後ろへ飛びずさって避け、銃を撃たれながらも
それらを超高密度圧縮トリオン、バルブによって強化されたシールド
バリアーで完全に防いで、距離を取ってから考え出した。
その間、6秒
総合して、11秒の出来事だった。
恵土「5人のコンビネーション…
1時組んだだけで成り立つようなものじゃないな。
随分前から、この5人がチームとして動き続けていたことがうかがえる)
…凄いな」
2「けっ。
生身でそれだけ動ける奴がはく台詞かよ。
後ろにも目があるような動きしやがって」
4「油断しないようにしてください。
相手は、国を壊滅の危機に追い込んだ猛者ですよ?」
2「解ってるっての!」
3「大した奴だ。
ヴィザ様を一瞬で倒すだけはある」
1「ああ。動きを全て読み取られている」
2「で?どうする?
トリオンの技とか使うか?」
5「いや…それは使わなくていい。
本人も、使う気はないらしいからな。
まずは体術を用いて、全力で倒す。同時にかかるぞ(真剣」
『了解!』
そして再び、戦いが再開することになった…