第13章 模擬戦
その後…
他のブースでの模擬戦を終えた恵土
恵土「お疲れ様」
緑川「恵土先輩、やっぱり強いですね^^
あそこは、もっとこう鋭くした方がよかったですかね?」
恵土「そうだなぁ…
身のこなしも最低限にしつつ
最大に力を発揮できるようになれば、最高かもな」
緑川「恵土先輩凄かったですもんね!(微笑)
8歳の身体能力で、近界民をチリ以下にまで切り裂く!(素振り)
あれ、一体どうやってるですか?(キラキラ」
恵土「ん~。
少し長くなるけれどいいか?」
緑川「はい!喜んで^^」
恵土「まず、人には適応力ってのがあるだろ?」
緑川「はい!」
恵土「例えば
体全身を使ったパンチを打ち込むとする。
その場合、全身の力を最大限発揮するために
筋力などの力だけでなく、スピードによる勢いとかも利用し
足や腰を同時に動かして勢いを付けるなどの全身の使い方、
向きや方向とかまで、全部一つにしたり
様々なことを同時にしなければいけなくなる。
それでも、全身を使った動きを繰り返している内に
体が慣れて、最小限の動きを身に付けようとする。
それによって、最初は全身を意識して打ち込んでいたのが
意識しなくとも、普通のパンチの構えから打ち込めるようになる。
全身を使った動きだと解らないような
ただのパンチのような動きに見えていながら
想像も付かない威力のパンチを出せるようになるってことだ」
緑川「なるほど!
つまり、全身の動きを集約して打つ動きを
体が無意識の内に覚えて、全身を意識しなくても
最小限の動きだけで、自在に出せるようになる!
8歳の身体能力の時も
同様にすることで、一太刀でチリ以下に切り刻んだんですね!
チリ以下に切り刻む動きを、一太刀になるようにして」
恵土「そういうこと。
高速でずばばばばって感じのを
ただ腕を振るって斬るって動きに見えるように出来てたって感じだ。
7歳の時には出来てたから、それを利用して」
緑川「なるほど!
ご教授、ありがとうございます!(お辞儀)
よかったら、これから一緒に
お昼なんてどうですか!?(キラキラ」
恵土「悪いけれど先約がいるんだ。
ごめんな^^;」
緑川「ズーン)そうですか…
ではまた^^;」
恵土「ああ。頑張れよ^^」
その後、遊真と会う恵土だった