第12章 入隊試験
それ以降、木虎たちを馬鹿にする奴はいなくなったとか…
恵土「離せやゴラァ!!
あいつらバカにしたらただじゃ済まねぇぞ!」
三雲「落ち着いて下さい本気でぇ!!;」
雨取「やめて!;」
木虎たちを馬鹿にされたことで怒りに満ち溢れる恵土を見て…
普段温厚な姿を見ている分、怒らせた時の恐怖が増したとか…;
そして遊真の方はと言うと…
遊真「それで
何で恵土のことを知らん振りしないといけないんだ?」
嵐山「あ~。
まだ入りたてだから、知らないのも無理はないか。
軍人たちが、未だに恵土を勧誘しようとしているんだ。
手ほどきを受けた軍隊は、世界歴代トップレベルになった。
そんな実績からか、勧誘が絶えずに来るようになってな。
だから、それらが続けば大変なことにも繋がるし
その戦争をする国を強めたことで国際問題にも発展しかねない。
そのため、恵土には日本にとどまってもらうことになったんだが
外国の方から来るようにもなっていて
たとえ日本人だとしても、そのつてで来る可能性もある」
遊真「なるほど。
恵土を取られず、なおかつ荒立てないようにするためか」
時枝「と言っても、ある程度は知られてるけどね。
基本的に聴かれれば知らん振りするけれど
バカにされて怒らないかって言われれば違う人もいるわけだし」
木虎「うっ;すみません;」
佐鳥「あ!恵土先輩が言ってた悪口が一つあった!
時枝先輩のことを策士って言ってたっけ^^」
時枝「それは褒め言葉のつもりだったらしいよ。
盤上の流れ全てをちゃんと見切れるって意味で言ってたみたいだし」
遊真「ああ。それ聴いたことある。
嵐山隊のこと、結構俺たちにも自慢してたぞ」
木虎「!//
わ、私のことはどう言ってたの?」
遊真「?なんか嬉しそうだな)
女子の中で、一番期待している奴だって」
木虎「ぱぁ)…//」
嵐山「嬉しそうだな」
時枝「輝いてますね」
佐鳥「興奮して真っ赤っ赤」
各々無意識に呟いていた…