第45章 呪い
時は進んでいく。
その時の想いを乗せて、何ら変わりもないまま…
そうして
3月25日、誕生日から5日経った頃…
レプリカたちを取り返して
玄界で平和に暮らしていた時、事件は起こったのだった……
ボーダー本部基地
そこにある会議室にて、緊急会議が開かれていた。
菊地原「始祖神の力を人間が持つ理由と経緯が別にあった?
どういうことですか?それ。
現身云々が要因ってことじゃなかったんですか?」
城戸「ことはそう単純ではなさそうだということだ。
最近分かったことだが
2月19日、地下でのガロプラとの戦いの時
データとして残らないよう、恵土がリアムと戦っていたらしい。
といっても、本人は無傷だったわけで
トリオン体も使用していなかったため、迅の視えていた未来の一部ではあるが
その可能性を指摘した所、途端にそっぽを向いてしどろもどろになった(溜息」
忍田「要するに
嘘をついたり気まずかったり
ごまかそうとしている時に、恵土がいつもとる反応をしていたということだ」
太刀川「じゃあ、それを吐かせればいいんじゃ?」
風間「あいつがそう簡単に口を割ると思うか?」
菊地原「エサでつるとか、好物」
嵐山「だったら麺類か(微笑&手を打つ」
レイジ「納得するな。
あいつの場合、機密情報なら何をしたとしても話さない。
たとえ自身の臓腑が乱れ散ろうが、顔色一つ変えない奴だ」
『うへえ…;』
その言葉に、思わず顔をゆがめる中…
菊地原「でも痛がりはしそうですね」
秀次「というより
そう簡単に口を開かなくなったのも何か要因があると思うが?」
迅「ん~。
まあ、そこはおいおい明らかになるから置いといて^^;
とりあえず…
これからちょっと危ないことになるかもしれないってこと」
レイジ「どういう意味でだ?」
迅「…肝心な部分は話してもらってない。
まあ、ひたすらに口をつぐむ理由に関しては
これから風邪で高熱にうなされて、うわごと零す時に解るだろうし
その肝心な点に関しては
28日の前夜祭が終わった後、29日の夜中に明らかになるでしょ。
といっても…
前代未聞のものが敵として戦う未来ってのが視えてるもんで(苦笑&汗)
まだ確証がないから、あまり強くは言えないんだけど(頭をかく」
そう語る中、迅は気まずそうにしていた…